イラストレーター社長がボクシングをする理由
なぜ“イラストレーター×ボクシング”なのか

「イラストレーターがボクシング?」
よく言われます。
たしかに、手描き建築イラストを描く仕事と、リングで殴り合う競技は、一見すると何の関係もないように見えます。
しかし、複数PJを抱え、マネジメント・スタッフ育成・経営判断・特急案件にも対応する日々の中で、私が気づいたこと、
“社長の体が強くなければ、会社も強くなれない”
私にとってボクシングは、単なるフィットネスだけではなく、「生産性」「経営判断の勘」「クリエイティビティの感覚」「健康・自信・闘争心」を向上させるための重要アクティビティとなっております。
この記事では、なぜイラストレーターである私がボクシングに通い続けているのか、その理由をまとめてみます!
ボクシング・キックボクシングに出会ったきっかけ
現在はボクシングジムに通っていますが、初めての格闘技と出会いはキックボクシングでした。
コロナ禍でリモートワークが中心となり、ほとんど動かない生活とおやつの爆食いが重なり、体重が増え続け、気が付いたら88kgという人生最高値を記録していました、、、!
「これはまずい…」と危機感を覚え、何とかしなければと調べている中、近所にキックボクシングジムがあることを知りました。
もともと格闘技に対する憧れもあったため、思い切って入会を決意!
そして迎えた初回のトレーニング。ミット打ちやサンドバッグを叩いた瞬間、「なにこれ、めっちゃ楽しい!」強い疲労感の奥に、スカッとする爽快感と達成感があり、気づけばキックボクシングに夢中になっていました。

そのジムには約2年間通い続け、体重は88kgから60kgまで減量。(現在は70kg前後)アマチュアのスパーリング大会にも出場しました。結果は負けてしまいましたが、とても良い経験になりました。
その後は独立準備のため、2年間ほどジム通いを休止。
現在は心機一転、これまでの経験を踏まえて、新たな挑戦としてボクシングを始めたのです。
3分間の強制的・集中タイムが良い
ほとんどのボクシングジムでは、練習中にはずっと「3分の練習時間・1分の休憩時間」を知らせるブザーが鳴り続けています。これは試合本番と同じ時間感覚を身体に覚え込ませるためです。
1ラウンド=3分という枠の中で、シャドーボクシングやミット打ち、サンドバッグ打ち、マススパーリング(強く当てない対人練習)などを行います。これらを1分休憩を挟んで繰り返すことで、試合を想定したリズムと持久力が自然に身についていくのです。
そして特に、トレーナーとのミット打ちやマススパーリングの最中は“他のことが一切考えられない”くらい集中します。
仕事に真面目な皆様のことですから、常にどこかで仕事のことが頭をよぎっているかと思います。
しかし、ボクシングをしている間だけは違います。
・構え方、手の位置
・フットワーク、次どこに動くか
・相手との距離感
・相手のパンチを避けるか、パリングするか、ブロッキングするかの判断
・パンチを打ち出すタイミング
これらすべてを同時に考えながら動く必要があるため、余計な思考が入り込む余地もありません。
その結果、“脳の疲労”がリセットされ、まるで瞑想のような効果が得られるのです!(気がします!)
ボクシングが仕事に与える効果
集中力が上がる
・デスクに座ってすぐ集中できる
・雑念が減る
・時間を区切って作業する癖がつく
精神疲労リセット
クリエイターは“肉体疲労”より“精神疲労”のほうが溜まりやすい気がします。
ボクシングの運動強度的に、こんな精神疲労をリセットしてくれます。
練習が終わった瞬間、霧がかかったような思い感覚がスッと消える。
感情のモヤモヤが減って、爽快な気分になれる!
自信と闘争心
[ボクシング]という言葉から、人によっては、憧れや怖さ、野蛮さ、そして強さといったイメージを思い浮かべると思います。(実際には、地味な鍛錬をコツコツと積み重ねていく競技なのですが、そこにも魅力があります。)
そんな[ボクシング]に取り組んでいる自分が、少しずつ誇らしくなっていきます。
グローブをつけてひと汗かくたびに、「今日はここまでしかできなかった。じゃあ次は絶対にできるようになってやるぞ!」と、内側から火がつくような闘争心が込み上げてく。そして、その自信と闘争心が自然と自分のビジネスにも活かされるのです。
ボクシングジムは“サードプレイス”になる
仕事と家の往復だけでは、考え方が偏り、発想も狭くなりがちです。
クリエイターや経営者にとって「第三の居場所=サードプレイス」を持つことは、思考を整える上でも大きな意味があります。
ボクシングジムには、会社のような上下関係も、過去の実績も関係ありません。
「ボクシングがしたい」という一点だけでつながり、その他のバックグラウンドはバラバラ。
そこでは、老若男女さまざまな人と自然に出会うことになるのです。

これは人と人との関わりの中でもスゴイことで、
同じ価値観・同じ経済状況・同じ年代の人と付き合うことが多い日本の社会では、こうした多種多様なつながりは意外と得にくいものです。
何気ない雑談の中から、自分の考え方が大きく変わるきっかけがあったり、リラックスできる仲間ができたり、ときには実際のビジネスにつながることもあります。
誰にとっても“サードプレイス”となり得るのです。
経営とボクシングは同じ構造だった
経営とボクシングって似ている、、、!?
強くなりたい、勝ちたい
ビジネスには競合がいて、お客様がいて、そして社会全体の流れがあります。
その中で勝ち抜けなければ、自分自身はもちろん、家族、スタッフ、そしてスタッフの家族の生活を守ることはできません。だからこそ、経営にも“勝ちに行く”ための闘争心が必要。
戦略が必要
むやみに手を出せば消耗する。市場やタイミングを見て動く。
継続が成果をつくる
1日だけでは強くならない。毎日の積み重ねが強さになる。
弱点の把握と振り返り改善
出来ないことも、客観的な指摘を受け、素直に直していく。
ビジネスでもPDCAを回すことでどんどんトライ&エラーで改善。
「社長が格闘技をする」ことは、実は関係性が深いのでは、、、?
実際に、ボクシング・空手・キックボクシングをしている経営者って多いです。
スパーリング大会で一勝するために
ここまで偉そうなことを言っておりますが、
実は私、今まで出場したスパーリング大会では全て負けております、、、。
戦績は、
キックボクシング0勝1敗0分
ボクシング0勝3敗0分
緊張で上手くうごけなかったり、戦略がよくなかったり、一瞬の気のゆるみから崩されたり、色々と理由をあげることは出来ますが、負けは負け。
悲願の一勝へ、、、!
リングで強くなることは、ビジネスで強くなることだった
イラストレーターであれ、クリエイターであれ、社長であれ、ビジネスマンであれ——
どんな肩書きを持っていても、いちばん大事なのは「身体」です。
身体が強くなると、
・集中力
・自信
・決断力
・メンタル
これらが底上げされます!
クリエイティビティも、経営も、体調が崩れた瞬間、一気にパフォーマンスが落ちる。
だからこそ、ボクシングは自分を土台から支えてくれる存在なのです。
リングで強くなることは、ビジネスで強くなることだった。
みなさんも、ボクシング、始めてみませんか!

