スリランカ 泊まってほしいホテル③ルヌガンガ 最終回
こんにちは。スタッフのコハルです。ヘリタンス・カンダラマ、ジェットウィング・ライトハウスに続き、今回はスリランカ旅の締めくくりとして訪れたルヌガンガを紹介します。バワ建築シリーズの最終回です!

ルヌガンガ
ルヌガンガはジェフリー・バワが1948年から約50年かけて造り続けた、彼自身の別荘です。「庭園の家」とも呼ばれるこの場所は、バワがスリランカのゴム農場を買い取り、2003年に亡くなるまで50年近く手を入れ続けた私的な楽園です。
現在は小規模なホテルとして宿泊やガーデンツアー付きのデイビジットができ、バワが実際に暮らしていた空間に滞在するという、他の二つのホテルとはまた異なる特別な体験ができます。カンダラマのような壮大さでもなく、ライトハウスのような開放感でもない、もっと個人的でひっそりとした美しさがありました。

立地
コロンボから南へ約90km、ベントタという町の近くに位置しています。コロンボ、もしくはゴールから電車でベントタへ向かい、そこからトゥクトゥクでアクセスできます。南西海岸のリゾートエリアにあるため、ライトハウスのあるゴールとも比較的近く、組み合わせて訪れるのにちょうどよいロケーションです。
料金の目安
宿泊料金は1泊・1人あたりおよそ35,000円〜以上が目安で、三か所の中では最も高めの設定です。ただしバワが様々なテーマで設計した建築を一棟まるごと利用でき、バワが実際に使っていた家具や調度品がそのまま残る空間に滞在できるという体験を考えると、唯一無二の価値があると思います。デイビジットのみの場合はより手軽に訪れることができます。
建築・庭園
ルヌガンガの最大の特徴は、建築と庭園が分かちがたく一体になっている点です。バワはここで「庭が建築であり、建築が庭である」という考えを実践し続けました。湖に突き出るように配置されたテラス、丘の稜線を借景にしたように設計された室内。ルヌガンガはホテルというより彫刻や絵画のような空間でした。

到着するとまずガーデンツアーに参加しました。
私は二泊しましたが、予約の際にガーデンツアーをお願いすれば宿泊客だと追加料金なしで参加できました。

随所に置かれた彫刻や陶器など、一つひとつにバワの美意識が宿っています。下の写真のこの陶器なんかは熱帯の国らしい異質さがあります。

バワは遺言としてこのルヌガンガの丘に散骨してほしいとのこしていたそうで、墓標も目印もないですが今も火葬されたバワの遺灰がこの丘に眠っています。

バワが設計した建築の庭にはよく下の写真にあるような壺が置かれています。これは元々スリランカから輸出されるスパイスの容器だったものです。バワは庭を静かに飾るようにこの壺を設置しています。日本庭園での石の扱われ方と少し似ています。

一日目に宿泊したのはグラスハウスというお部屋です。二階建ての建物の二階部分が居住スペースとなっており、部屋の側面が名前の通りガラス張りになっています。細長い部屋で奥には天蓋付きのベッドとその奥にはトイレとお風呂があります。開放感があってとても居心地がよかったです。

二日目はギャラリースタジオという部屋に宿泊しました。現在解放されている客室のなかで最も広いお部屋らしく、その名の通り、元々はバワのコレクションを収容しておく部屋だったことから室内には絵や彫刻、デザイン的な椅子がありました。目の前の庭に対して開放的に開けていてとにかくかっこよかったです。


広大な庭の奥にはプールもありました。牛やアヒルを眺めながらぼんやりできます。

二泊三日の滞在の中でゆっくりスケッチすることができました。


食事
宿泊者向けに食事も提供されており、地元の食材を使ったスリランカ料理をいただけます。夕食は頼んだらガーデンディナーにしてくださり、前の二つのホテルと比べてこじんまりとしていますが、その分スタッフとの距離が近く、アットホームな雰囲気でした。

おわり
ヘリタンス・カンダラマ、ジェットウィング・ライトハウス、そしてルヌガンガ。三か所それぞれにバワの異なる世界観がありました。森と岩の世界、海と向き合う建築、そして生涯をかけた私的な楽園。どれかひとつを選ぶのはとても難しいのですが、もしバワという建築家に少しでも興味を持ったなら、最終的にはここルヌガンガに来てほしいと思っています。
バワの建築をめぐるスリランカ旅、いかがでしたでしょうか。3回にわたってお届けしてきたこのシリーズはこれで最終回です。スリランカ旅の参考に少しでもなれたら嬉しいです。ありがとうございました!
